山開き・新緑祭り
4月下旬・五月上旬に行われる嵐山のお祭りです。
北邦野草園が背後に広がる「嵐山公園センター」を会場として遠州流茶道成名庵による 「呈茶」、ゆかり陶房による「陶芸教室」、旭川市を緑にする会による「苗木のプレゼント」、 北の嵐山会員による「作品展示」などがありました。
成名庵の野点を愉しむ
前回のレポートでも書いた成名庵が、このお祭りで呈茶体験を行なうと聞きつけたため、今回はちゃんとお茶を飲むぞとばかりに参加してきました。なかなかの人だかり。午前中に3回行なうらしいのですが、1回に30席くらいが、ほぼどの回も満席状態でした。なかなかこんな機会ないですもんね。
呈茶というもの自体、馴染みのないものだったのですが、ここで人生初体験させていただきました。
私たちの回には外国(ドイツ系だったと思います)からのお客さまも参加され、見よう見まねながらもお茶の文化を楽しまれておりました。もっとも日本人の自分も同じようなものでしたけどね・・・。自国の文化くらいきちんと知っておかないといけませんな。
茶菓子、抹茶から学ぶこと
お茶の説明を受け、茶菓子が配られます。これまた淡い色のほんのり甘い和菓子でした。
食べ方も自然と上品な物腰になりますね。
その後でお抹茶をいただくと、和菓子の味がより一層引き立つのです。
無知をさらけ出しますが、茶碗には正面があることも初めて知りました。まず茶碗の正面 が自分を向いて出てきます。いただくときは、茶碗の正面に口をつけることを遠慮し、 横にずらしてお抹茶をいただくのが作法とのこと。茶碗を回しているように見える仕草は、 じつは正面を外すためにしているのですね。
なんとも日本的心遣い。作法とは心遣いを表現したフォーマットと考えると、堅苦しいもの ではないことがわかってきました。心があるからこそ、そのたち振る舞いが生まれる。
物事の表面しか見ないから堅苦しいと感じる。・・・と、そんなことをふと考える秋晴の呈茶でした。


※「嵐山秋まつり」の詳細は 嵐山公園センター(TEL:55-9779)までお問い合わせください。
※体験教室の詳細は遠州流茶道 成名庵(TEL:0166-55-7156)まで
ページトップへ戻る